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自転車は未来の乗り物ヨーロッパ自転車政策先進都市より第1回 日本の自転車について考えてみよう藤本 芳一(環境市民 理事、自転車チームちゃり民)
■自転車は世紀の大発明 自転車は環境にいい、というのはいまさら言うまでもないが、もう少し具体的に見てみよう。
■自転車はどこを走る?たいていの人が自転車に乗って疑問に思うことは「どこを走ったらいいのかわからない」ということだ。道路交通法では「自転車は車道の左側を走るべし」と定められている。しかし、実際には街中ではほとんどの自転車が歩道を走っている。なぜかというと1978年に自転車の事故が増えたため緊急避難的に「自転車歩道通行可(図2)」の標識があるところだけ歩道を走っていいと定められたためだ。これは車のジャマになるからどけ、という車中心の考え方だ。これは暫定的措置のはずだったのだか今まで続き、今では自転車が歩道を走るのは当たり前のようになっている。しかし、歩道は段差があるし、当然歩行者も歩いている。おまけに右も左も関係ないからまともに走れない。ゆっくりしか走れないから、いわゆる「ママチャリ」に代表される安い自転車が主流になった。長い距離が走れないし、スピードも出せないから自転車の使える範囲が狭くなり、それが、「自転車とは所詮こんなもの」という考えにつながっている。聞くところによると先進国で街中での自転車の歩道通行が認められているのは日本だけだそうだ。自転車に乗っている人でさえも自転車の本当の良さが分からなくなっている、いや、分からなくさせられているのが今の日本の現状だと思う。 ■ホントの自転車の値段は?自転車先進国のドイツでは新車で自転車を買おうとすると6万円くらいからだ。なのに日本では1万円前後の自転車が主流だ。1万円以内の自転車というのは塗装などの外見以外は「人が死ななければいい」という最低限の基準で作られているそうだ。もちろん性能などおかまいなし。安いから、壊れたら簡単に捨てられる。自転車はそれなりのものを作ろうとすると本来値段は6,7万くらいになるそうだ。嘘だと思うなら一度それくらいのいい自転車に乗ってみてほしい。そして郊外の車の少ない道を走ってみてほしい。きっと自転車の本当の良さに気づくことができると思う。 ■自転車が本当に使える街とはヨーロッパには自転車を、公共交通とともに街中の交通の中心にしている街が多くある。また、そのような街を作るためには、自転車愛好家や一般市民たちの努力があった。この連載ではドイツやオランダの自転車政策先進都市がどのようなまちづくりをしているか、そして、自転車を使いやすくするためにどのような活動が行われているかを見ていく。日本でもいつか自転車が本当に使える街が実現できることを願って。 |