どんな地図?
昨年の4月から環境市民の自転車大好きチーム(京都ちゃり民)でずっと取り組んできた「自転車大好きマップ 京都版」が完成しました。この地図は、自転車で京都(と周辺の県)を回るのに役立つ情報が掲載されている「自転車専用の地図」です。この地図があれば、京都に観光に来た人は、「おすすめコース」を回って、バスやタクシーでの観光では味わえない体験ができるでしょう。また、京都に住んでいる人は、普段の生活圏から足を伸ばして、今まで気がつかなかった京都の「ちょっといいところ」を発見できるかもしれません。地図には、おすすめの道が赤い線で示されていますし、道中のトイレ情報や、おすすめのカフェ、景色のいいところなどのアイコンが載っているので、迷うことはありません。
ボランティアの力
地図に掲載されている情報は、ボランティアが実際にすべての地域を自転車で走って集めました。現地に行き、要所で立ち止まって地図に書き込んだり、自転車屋や地元の人から話を聞いたりしました。実際に走るというだけでも、天気が変わったり、時間がかかって大変ですが、さらに地図情報を調べるとなると、記入漏れはないかとか、コメントはどう書いたらいいかなど悩むことが増えます。 そうしてボランティアが事務所に持ち帰った情報を一枚の地図にまとめるためには、全体を俯瞰して、情報の取捨選択をしなければいけません。客観的で正確な情報を重視する一方、ボランティアの主観によるユニークなコメントなどもおもしろく、捨てがたいもので、さまざまな議論を重ねました。
これまでも日本でいくつか自転車マップは作られていますが、この「自転車大好きマップ 京都版」は市販の道路地図並みの非常に詳しいものになっています。自転車の視点から作られた地図でこれだけ詳しいものはおそらく日本で初めてです。
京都の道路事情
この地図は、視点を変えてみると、現在の道路問題を浮き彫りにした地図でもあります。京都は古くからの情緒ある「道」が多く残る都市です。私たちは、歩行者や自転車にやさしい道こそが京都に相応しいと考えていますが、調査から見えてきたことは、京都の道がそのようにはなっていないということでした。タクシーや違法駐車による道の占有など、多くの問題に遭遇しました。これらの問題を「危険な箇所」として地図上に掲載したところもあります。地図としてこのような情報を発信し、少しでも道路事情の改善につながればと思っています。
トヨタ財団の助成金を契機に仲間が増えた
(財)トヨタ財団から助成金を得られたことも活動に大きな影響を与えました。ボランティアの実走調査に対して、お弁当代程度の調査費を出すことができました。これによって多くの人を巻き込むことができ、自転車マップの意義を広く伝えることができました。「お金のために調査をする人がでてこないか」ということが心配の種でしたが、杞憂に終わりました。
インターネットで公開
地図は、インターネットで公開しています。興味を持った方はぜひアクセスしてみてください。きっと、住んでいる街がいつもと違って見えることでしょう。 (自転車チーム
ちゃり民 永田 周一)
URL http://www.kankyoshimin.org/bicycle/
※「自転車大好きチーム」と「京都ちゃり民」は合併して「自転車チーム ちゃり民」となりました。
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