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(文/事務局長 堀 孝弘)
「美しい星」は、三つの提案からなっています。
「提案1」で長期戦略として、「世界全体のCO2(二酸化炭素)排出量を現状と比べて2050年までに半減する」ことを世界共通の目標とすることを提案し、そのために精力的に各国に働きかけることを表明しています。気になるのは、「2050年までに半減」をどのように実現するかですが、その柱として「革新的技術の開発」をあげ、「革新的ゼロ・エミッション石炭火力発電」「革新的太陽光利用技術」などの例示と並んで「先進的な原子力発電」があげられています。
また長期ビジョンとして「低炭素社会」を提起しています。生活の豊かさとCO2削減が両立し、自然との共生、公共交通による効率的な移動システム、コンパクトなまちづくりなどを実現するため、生活様式や社会システムの変革も打ち出していく旨を表明しています。
「提案2」は中期戦略で、ポスト京都議定書の考えとして「3つの原則」を提案しています。まず、京都議定書の次の枠組みは、京都議定書より大きく前進したものであるべきとの前提に立ち、そのうえで「原則1」として、アメリカや中国、インドなど「主要な排出国が全て参加しなければならない」ことをあげ、「原則2」で、「各国の事情に配慮した柔軟かつ多様性のある枠組みとすること」、そして「原則3」で、「省エネなどの技術を活かし、環境保全と経済発展を両立すること」をあげています。
「提案3」では、「京都議定書の目標達成に向けた国民運動の展開」を提案しています。京都議定書の第一約束期間(2008〜2012年)の開始を来年に控え、日本が世界と約束した温暖化効果ガスの削減目標6%の実現に向け、政府の率先行動だけでなく「国民運動」を展開するというものです。
その「国民運動」とは、「1人1日1kg」のCO2削減に努めるよう家庭や職場に呼びかけるというもので、CO2削減のためのいくつかの行動が例示されていますが、これまで環境省から示されていたシャワーを1日1分減らすなど「こまめな暮らしの提案」を繰り返したものでした。
また、安倍首相は、これらの取り組みを「日本モデル」と名付け、世界に向けて発信するとしています。
※以下のURLで「美しい星50」についての資料を得ることができます。
http://www.kantei.go.jp/jp/abespeech/2007/05/24speech.html |