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環境市民ライブラリ「循環社会基本法」の問題  
 
「循環社会基本法」の問題
   
   

文:堀 孝弘

5 再使用と再生利用の違い

 なぜ「処理の優先順位」が必要か考えていく前に、再使用と再生利用の違いから明らかにしたいと思います。これについてはビールを例にするとわかりやすいと思います。ビールは、お店などの業務用では樽での流通もありますが、私たち消費者が購入する場合、主にビンと缶のどちらかです。よく日本では「ビンビールはリサイクルの優等生」という人もいますが、「リサイクル」という言葉の使われ方にどうも混乱があるようです。まず、そのあたりの言葉の整理からはじめたいと思います。
 ビールのビンは、回収後・洗浄して何度も使うもので、大きな意味で「リサイクル」に違いありませんが、「リユース」または「リターナブル」という表現があります。一方、缶の方はワンウェイ容器の代表とも言えるもので、容器として再使用することは不可能で、つぶし溶かして資源として再生利用します。一般的に「リサイクル」と言っている場合、この資源としての再生利用(マテリアルリサイクルとも言います)を指しています。この「リユース(再使用)」と「リサイクル(資源としての再生利用)」、言葉は似ていますが、両者ははっきりと違うものです。

リユース(リターナブル)
回収した容器や製品を洗浄などして再使用すること
リサイクル  
マテリアルリサイクル
  〃  をつぶし溶かして資源として再利用すること
サーマルリサイクル
  〃  を燃やし熱をエネルギーとして回収すること
ケミカルリサイクル
  〃  を化学的に分解し、原料に戻し利用すること

 表-2. リサイクルの言葉の整理

 次へ:6 リユースとリサイクルの負担の違い


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