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環境市民ライブラリ「循環社会基本法」の問題  
 
「循環社会基本法」の問題
   
   

文:堀 孝弘

7 リユースとリサイクルの環境負荷

 リユースとリサイクルのどちらの環境負荷が小さいかも考えてみましょう。この両者の環境負荷を比べる場合、条件を考える必要があります。流通量が少なく回収に大きな手間がかかる場合や、生産地と消費地が離れていて長距離輸送が必要、再使用のための洗浄に多くのエネルギーや環境を汚すおそれのある薬品を使わなければならない、また容器に耐久性がなく回収しても破損率が高い場合などは、リユースの環境負荷の方が高くなることがあります。リサイクルにしても、その地域でリサイクル回収システムが整備されていない場合もありますし、回収率や移送距離など考慮すべき点があり、一律にモデル化してリユースとリサイクルの環境負荷を比べることはできません。しかし、ある程度以上の量が流通している容器で、高い回収率が期待でき、中身の洗浄にも大きな手間がかからず、容器に耐久性があり何度も再使用できるのであれば、リユースの方が環境負荷は低くなります。
 先ほど紹介した「ビンビールはリサイクルの優等生」は、ビンの回収率の高さを表現しています。ビンビールは上にあげた条件を満たしているわけですから、輸送距離など考慮すべき点はまだありますが、ビールについてはビンの方が缶ビールより環境負荷が低いと言えます。他の容器や製品についても、同様の条件を考える必要はありますが、再使用できるものについては、つぶし溶かして再生利用(リサイクル)するより、再使用(リユース)をすすめていく方がいいでしょう。

 
容器(材質)
量目
エネルギー
ワンウェイ容器
缶ビール(アルミ)
350cc
2.347kcal
ワンウェイビン
200cc
1,581kcal
PETしょう油
1,000cc
2,230kcal
リユース 容器
ビンビール(12.5回使用)
633cc
994kcal

 表-5 リユース容器とワンウェイ容器の環境負荷比較

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