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地球温暖化とごみ減量

グリーンコンシューマー活動を中心にNGOの立場から

文:すぎ本 育生

4.2.4 グリーンコンシューマー活動の特徴

 グリーンコンシューマー活動には、実践的な環境への取組として次の特徴がある。

(1) 誰でもできる。

 現在の生活は、物を購入することで成り立っていることからこれは当然のことである。買う品物や、店舗を選ぶのは適切な情報があれば、誰でもできることである。買い物ガイドはその役割を果たす。しかし特別な能力や専門的知識がなくても誰にでもできるということは、環境問題は全ての人が取り組む必要のある課題であることを考えると、大きな意味がある。また使い捨て型の製品や過剰包装のものは、一般的に価格が高く、家計的にもマイナスであることを消費者が認識すれば、そのインセンティブも働き、多くの消費者にとって取組みやすいものになる。

(2) 日常的な行動である。

 これも買物という現在の生活に必須である行動をベースにしている点からでてくる。環境問題を解決していくには、大量生産、大量消費、大量廃棄によりかかったのライフスタイルを変えていくことが求められていのであるから、特別な行動より、日常的にできる行動こそが必要である。

(3) 流通小売業、製造業の環境への取組を促進する。

 ある割合の消費者がグリーンコンシューマーとしての購入をするようになれば、当然流通小売業もそれに対応した品揃えや、包装、販売方法を選択するようになる。その割合は7%程度であると考えられ*、NGOの活動目標として希望がもてる数字である。
  流通小売業への影響は、製造業にも直に及ぶ。従来、日本においては製造業から消費者ニーズが作られてきた傾向が強いが、グリーンコンシューマーは消費者側から、環境重視のニーズを作りだしていくものである。
 また、グリーンコンシューマー活動は日本において、まだ浅い歴史しかないが、実際に現場で動いていて、次のようなポジティブな傾向が出てきている。

(1) ガイドブックの調査作成活動は、20歳前後の若い人が強い関心をもって積極的に参加してきている。消費者運動、ごみ問題の運動に、あまり若い人が加わらないと一般的に言われているが、調査し提案していくという活動方法と、自らの生活を具体的に変えていくという効果が、その理由として考えられる。

(2) 調査対象であった流通業の環境セクション担当責任者と情報交換や交流が始まり、互いに切磋琢磨しながら流通と消費のエコロジー化を図っていこうという気運ができつつある。これは大規模チェーンだけでなく、各地域のガイドブック策定を通じて、地域チェーンでもおこり始めている傾向である。また環境NGOの提案やグリーンコンシューマー活動に刺激を受けて、環境セクションの設置やトレーの削減など具体的な取組を始めたチェーンも出てきている。

(3) 地域版ガイドを作ろうとする団体、ワークショップ方式の学習会を開催する団体が増加傾向にある。リサイクルに取組みつつもその限界を感じていた消費者団体だけでなく、新たに社会貢献団体、学生グループ、自治体なども活動に加わったり、関心を強めたりしてきている。

* 複数のスーパー事業者への聞取りから得た、現場の感覚からの数値である。

 次へ:4.2.5 海外の実例から見えるもの 相乗効果


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