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環境市民
life@kankyoshimin.org
TEL 075-211-3521
まで

           
5つのミッションエコロジーな次世代を育む>  
     
   
 
環境市民の考える環境教育・環境学習
   
   

 〜 現状追認の環境学習ではなく、創造の環境学習を 〜
教えるのではなく、共に育む「共育」で未来をデザインする

こんな環境学習に満足できないでいませんか

  • 環境問題の解説に終始するもの
  • 単に自然とのふれあいだけに終わるもの
  • 受け手の暮らしと問題とを結びつけることに不十分なもの
  • 禁止事項ばかりで将来への展望を見出せないもの
  • 問題を根本的に解決・改善していくための方法を示せないもの

そこで……
環境市民の環境学習は、現実の暮らしに根差し、未来に明るい展望を持ってエコロジカルな社会づくりをするためのプログラムです。一方的に知識を教えるのではなく、受け手とともに考え行動する「共育」スタイルです。

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スウェーデン ヴァクスホルム市
レーサロー学校のグリーンフラッグ

環境教育の重要性

 環境市民の5つのミッション(使命、活動目的)の中に「エコロジーな次世代を育む」があります。世代を問わず、環境問題を学び、自分にできることを知り、実践することは大切なことです。中でも特に、就学前の児童や小学生など未来世代への環境教育・環境学習は重要です。環境先進国と呼ばれるドイツや北欧諸国でも、環境教育が学校の学習プログラムに導入されて20年ほどたち、環境の大切さを感じた人たちが社会のリーダー層にまで成長し、それが国や自治体の政策、企業活動に影響を与えていると言われています。

学校教育のなかでの環境学習

 学校教育において、環境教育・環境学習はきちんとした位置づけを得られないでいます。各教科の中でそれぞれテーマとして環境が採り上げられることはありますが、それは現場の教師の主体性にゆだねられている場合がほとんどです。西欧で「環境教育」が「持続可能な社会のための教育」と呼ばれ、自分たちの社会が今後どうあるべきかを考える教科として重視されていることと対称的です。
 日本で、小中学校で2002(平成14)年度より本格導入(高校は2003年度より)された「総合的な学習の時間」(総合学習)により、「環境学習」が採り上げられることも多くなりました。歓迎すべきことですが、「総合学習」における「環境学習」の位置付けは、国際理解、IT教育、伝統芸能、技能実習などの複数のテーマ中からの選択であり、学校や教師の判断によっては、「環境学習」を採り上げないこともあります。また、せっかく導入された「総合学習」も、新たな改革によってなくなろうとしています。

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自然の循環を学ぶアクティビティ
テービ自然学校にて

環境学習普及の障害

 採り上げられない理由としては、「環境保全と経済発展が相反するテーマに感じられ熱意をもてない」、または「環境学習の導入が上司や保護者から理解が得られない」などが考えられます。
 しかし最も大きな要因は「何をやってよいのかわからない」ではないでしょうか。そのため、「環境学習」が取り上げられても、取り組みやすい自然観察、ケナフ栽培、廃品利用工作、節電・節水、空き缶・ペットボトルリサイクルなどにとどまっている場合も多いようです。これは学校だけではなく、地域の集まり、子供会、エコクラブなどでも同様に抱える問題でしょう。

よく聞く「環境情報」にも問題が…

 空き缶・ペットボトルリサイクルなどの情報の場合、缶やペットボトルが増え、リユース容器が絶滅寸前になっている状況には触れないものもあります。また、ミネラルウォーターなど、中身をヨーロッパや北米から持ってきている製品もありますが、どうして地球の裏側から「水」を持ってこなければならなくなったか考えさせずに、目の前にある空き容器をリサイクルして「地球にやさしい」と表現している学習プログラムも見られます。
 同じようにケナフ栽培も、よく取り組まれているメニューですが、CO2吸収などの効果への疑問だけでなく、生態系保全という観点から考えても、これを広めることには大きな問題があります。環境を大切に思うマインドを育てるつもりが、かえって大量消費、物資の遠距離輸送、生態系の混乱など、より環境負荷の高い社会に導いている場合もあります。

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どこでリサイクルされるだろう
この後、グループでまちへ探検に

日本の場合、現状の追認としての
「環境学習」かも

 「なにせ、大不況のまっただ中、環境どころではない」と言う人もいます。「環境を大切に思う人が多くなれば、経済が停滞する」と考えている人もいることでしょう。そのため、経済や社会のあり方は問わず、リサイクルやケナフのような、言わば“ばんそうこう”のような取り組みが盛んになるのかもしれません。
 これらの「環境学習」は、“現状の追認”と言えなくありません。しかし、これまでの経済や社会のあり方に問題があり、今の大不況を生み出したことを考えると、現状の追認をしていても、明るい展望は生まれません。新しい社会像が求められているわけですが、そのひとつのモデルとして、西欧や北欧諸国が目指している環境も経済も大切にした「持続可能な社会」を見てみましょう。

先進国の新しい姿

 ドイツや北欧の環境先進国では、「環境か経済か」ではなく、環境も経済も福祉も大切にした「持続可能な社会」を築き、21世紀の工業社会のあり方を見つけだそうとしています。
 例えば、コジェネレーションや自然エネルギーの普及、生産者のリサイクル責任強化で、ものづくりへの環境配慮の徹底、自動車よりも便利な公共交通システムの構築、これら様々な取り組みを、社会をあげて取り入れ、例えばデンマークやスウェーデンは、最近10年エネルギー消費を伸ばさずに国内総生産を15%程度引き上げています。新エネルギーの実用化などによる新しい産業育成とエネルギーの効率利用による競争力強化などを実現し、環境も経済も大切にした先進国の新しい姿を示すことに成功しています。

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自然に還るもの、戻らないものを知る
土に埋めて数カ月後掘り返す

「持続可能な社会」を可能にするもの

 日本も、自然エネルギー設備や低公害自動車、省エネ家電など、個々の製品開発の技術力では高いものをもっています。それが社会全体でシステムとして取り入れられているかどうかが、先に紹介した西欧・北欧と日本との違いでしょう。西欧や北欧では、この文のはじめに書いた20年来の環境教育の成果が、持続可能な社会へ転換する力として結実していると言えます。
 では、環境学習を取り入れて日の浅い日本は、成果があがるまで20年も待たなくてはならないのでしょうか。前途には厳しい道がありそうですが、私たちにとって幸いなのは、「先進国の新しい姿」というお手本が生み出されつつあることです。

社会ビジョンづくりのための環境学習

 海外の先進的な取り組みにふれても、少しでも状況や背景の違いを感じると「あれは外国のこと」と言ってとりあわない人がいます。大事なのは先進事例を自分たちの事情にあわせて、より良いものに変えていく柔軟性です。日本には、ものを大切にしてきた文化があり、高い技術力もあります。これら足下の資源を活かせば20年もかからずに西欧・北欧に追い付くことができるでしょう。また、彼らよりすぐれた「環境も経済も大切にする社会」を構築することもできるでしょう。
 そのために、未来を担う子どもたちには、様々なすぐれた事例にふれさせ、その創造力を高めてやる必要があります。環境学習とは、まさに人の想像力を高め、その可能性を高めることと考えます。環境市民では、これらの考えをベースにしつつ、子どもたちに、また市民・消費者にもわかりやすく、楽しい環境学習プログラムを開発してきました。
 子ども向け、市民向け環境学習プログラムについては、「環境市民の環境教育プログラム」をご覧ください。
 市民・消費者向けの環境情報の発信については、「豊かなライフスタイルを創造する」の頁をご覧ください。

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