環境市民が設立から一貫して取組み、広めてきたのがこのグリーンコンシューマー活動です。
グリーンコンシューマーとは、環境を考えて行動する、
主体的な消費者のことです
環境市民 事務局長 堀 孝弘
新しい環境行動のスタイル
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消費者のモノ選びが、スーパー、生産者に影響を与えていく |
グリーンコンシューマー、この言葉、最近では行政のパンフレットにも登場するほど、あちこちで聞くようになりました。直訳すれば「みどりの消費者」。みどりは環境をイメージした色ですので、「環境を大切にする消費者」と訳すことができます。
「グリーンコンシューマー活動」は、1988年 9月、イギリスのジョン・エルキントンとジュリア・ヘインズが共著で「グリーンコンシューマー・ガイド(The
Greenconsumer Guide)」を出版して以降広まった、市民の環境行動の新しいスタイルです。
誰にもでき、社会に影響を与えることのできる活動
地球温暖化(気候変動)問題をはじめ、環境問題は地球規模に広がっています。その一因として、私たち市民の資源やエネルギーを大量に消費する暮らしぶりがあることを考えると、環境に配慮したライフスタイルへの転換が大切であることは言うまでもありません。
ところが、「環境に配慮した暮らしが必要」と言われても、「暮らしのすべてを環境に配慮したものにするなんて、考えただけで息苦しい」「そうはしたいが時間がない」「何をしたらいいかわからない」という人も多いと思います。 その点、グリーンコンシューマー活動は、誰もが日常的にしている“買い物”を少し変えるだけででき、商品の作り手、売り手に影響を与えることのできる取り組みです。
もの選びの基準にもうひとつ「環境」を 私たちの暮らしは、多くの資源やエネルギーの消費で成り立っていますが、それらは国内外、世界中から運ばれ、“商品”という形で、私たちの暮らしに入ってきます。私たちの暮らしは、商品を通じて世界とつながっています。
その「商品」を購入する時、多くの人は、まず「価格」に目がいくと思います。耐久性やデザイン、味なども含めた「性能」、「安全性」も大事なことです。グリーンコンシューマーのもの選びは、価格・性能・安全性を大切にしつつ、これに「環境」という視点をプラスします。
受け身の「消費者」から、主体的な「選択者」に
「消費者」という言葉に送り仮名をつけると、「消し費やす者」となり、社会の中で、受け身の存在としての表現です。しかし、私たち消費者が、もの選びの時に「環境」を意識すれば、生産者のものづくりや、流通事業者の品ぞろえにも、今までより強く「環境」を意識させることができます。
私たち消費者1人ひとりの力は弱くても、合わせたら大きなもので、社会全体の最終消費の約半分が私たち消費者の購入によるものです*1。企業も商品も、私たち消費者の「選択」によって、成り立っているわけですが、グリーンコンシューマーは、環境に配慮された商品、環境対策に熱心な店・企業の応援を基本にします。市長や議員の選挙は数年に一度しかできませんが、「買い物」を通じて、良い商品、がんばっている店、企業の支持は毎日でもできます。
*1 最終消費=直接消費者が購入する商品だけでなく、それを作る運ぶための資材や資源の消費も含む
グリーンな市場をつくり出すグリーンコンシューマー
グリーンコンシューマー活動は決して不買運動ではありません。グリーンコンシューマー活動は、買い物情報の発信によって、いいものを広めることを基本にしています。企業の中にも、環境への負担の少ない製品を作り、消費者の支持を得たいと考えているところは多くあります。グリーンコンシューマーは、そのような企業といっしょに、グリーンな商品の市場を作り上げることができます。
無理なく、納得できるところから
グリーンコンシューマー活動では、生活に必要なものを、すべて、今すぐ環境配慮型に切り替えなければならないのではありません。無理なく利用できるもの、納得できるところから取り入れ、徐々に他の商品に広めていけばよいのです。「出費が少ないもの」「健康によさそうなもの」から実践してみることもよいでしょうし、最善ではなく、次善のものであっても、現状利用している商品よりは、環境への負担が少ないなら、それから始めてみてもよいでしょう。そのような肩ひじのはらない活動だと思ってください。
また、ひとりでも実践できますし、数人でも、またグループででもできる活動です。
環境に配慮した商品でも、安く購入できるものなどがあります。
イラスト:「グリーンコンシューマーガイド1999・京都」より
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