東北 被災地からのお便り | 認定NPO法人 環境市民

東北 被災地からのお便り

『TASUKI PROJECT』を通して「プレゼント」を受け取った被災地の方からお手紙が届きましたのでご紹介します。

〜東北にモノと心を送る『TASUKI PROJECT』(タスキプロジェクト)のその後〜

東日本大震災の後、環境市民では、NPO法人阪神淡路大震災1.17希望の灯り(略称HANDS)が行う『TASUKI PROJECT』(タスキプロジェクト)に賛同し、東北地方太平洋沖地震の支援のため、洋服や日用雑貨などを募集しました。「同じ性別、同じ年代の人に渡す気持ち」でセットしていただいた「プレゼント」は京都だけでも約1400袋も集まり、被災されたみなさんにお渡しできました。
震災から半年。プレゼントを受け取った被災地の方から何通かお手紙が届きましたのでご紹介します。

仕事再開 充実した日々

この度は男子子ども服を頂き、ありがとうございました。全国各地からボランティアに来てくれる心優しい方々、自衛隊、警察官、消防……感謝の気持ちでいっぱいです。
まさか1000年に一度といわれる様な大津波を経験するとは夢にも思っていませんでした。幸いにも家族を亡くすことはありませんでしたが、周りの環境が一変してしまい、全て悪い方に考えてしまう時期もありましたが、今はとにかく前向きに進んでいきます。
私は運送業に関わっております。やっと仕事も再開することができました。事務所もなく、市場の脇のトラックの箱の中で伝票を書いている様な状態ですが、それでも本当に本当に充実しています。(宮城県気仙沼市 Oさん)

養殖業の再生をがんばる!

この度の災害に対して立派な旅行カバンと一緒に多くの衣類を送っていただき、本当にありがとうございます。私の周囲の友人達には水産関係の職業が多く、それぞれに配り、感謝されました。このお礼は早く復活して全国ブランドにもなっている養殖カキ、ホヤ、ワカメ業を再生することだとがんばっております。まずはお礼まで。(岩手県大船渡市 Nさん)

災害を語り継ぐ

この度は暖かい支援物資を送っていただき、誠にありがとうございます。皆様の気持ちに対して直接お礼を語ることはできませんが、私が撮りました写真で少しでも津波の恐ろしさと災害に対する準備の参考になればと新聞を送ります。

我が家は流出をまぬがれましたが、身内家族5人が「陸前高田市」で流され死亡しました、一か月半経た今も多くの方々が見つかりません。今度の災害は長期に及ぶことが考えられますが、明治、昭和、チリ地震と幾度と街・地域を再建してきました。私もチリ地震津波と東日本地震津波と二度目ですが、これから数十年かかろうと地域を復興させていくと信じています。この災害を語り継ぎ、助け合うことを学ぶ機会を与えていただいたと思っています。皆様の地域への支援を地元の末端に届けようとがんばります。

長期になると在宅避難者への支援と若者流出(企業壊滅・漁業壊滅)が心配です。残された少数でも地域復興で若者が戻れる環境に先人達がやった様にやれると思います。
皆様におかれましてもお身体に気をつけてこの地方が再建される様子を見守ってください。
三陸海岸の自然は変わっておりません。ガレキの処理には時間がかかりますが、環境が安定しましたならば一度観光に来ていただければそれも支援と思っております。(岩手県大船渡市 Cさん)

※一部省略させていただいております。