田舎に住む友人の話 | 認定NPO法人 環境市民

田舎に住む友人の話

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

環境市民のインターンの、みかみです。
持続可能な消費を支援するサイト、
ぐりちょ」(注1)の更新の手伝いをしています。

手伝いをしながら感じるのは、持続可能な消費を含めた知名度の低さ。
じゃあまずは身近なところから!と友人にすすめてみると、
「良いことだと思うけど、
家の近くにはそういった商品を買えるところがない(ので自分にはできない)」
と言われることがあります。

確かに近所にそういうお店がないと、
そういう取り組みを続けていくのは難しいかもしれません。
でもこの言葉をそのまま受け取って良いのでしょうか。
近所にそういったお店があれば、持続可能な消費は広がっていくのでしょうか。

先日、左京区の田舎に住む方の家に泊まりました。
お風呂を借りて湯船に浸かっていると、見覚えのあるシャンプーを発見。
ぐりちょではお馴染みの、「オリーシャンプー」でした。
また、夜にお家で飲んでいる時におつまみとして出てきたのが、
純国産ポテトチップス」。
これもぐりちょ掲載の商品です。
改めて注意して家の中を見てみると、
コーヒーやトイレットペーパーもぐりちょで見かけるものばかり。
普段から原材料や製法に注意して買い物をされているようです。

そのお家がある場所は、山や紅葉がきれいな風光明媚なところですが、
四条河原町から車で1時間ほどかかり、車以外の交通手段はなく、
周辺にお店がほとんど無い、買い物には不便な場所です。

こういう場所でそういうエシカルな商品を手に入れるのは大変じゃないですかと聞くと、
「今はネットがあるし、そんなに大変じゃないよ。
自分の中でそういう物を買うのが当たり前で、そうじゃないと気分が悪いしね」
とのこと。

おそらくこの方は、僕の友人たちと比べると誰よりも、
エシカルな商品を買えるお店から遠い場所に住んでいます。
でも同時に、誰よりも持続可能な消費を心掛けています。
では、最初の疑問に立ち返って、
近所にそういったお店があれば持続可能な消費は広まっていくのでしょうか。
それとも、今回の例のように、近くにそういったお店があろうとなかろうと、
個人の意識の問題なのでしょうか。
そうだとしたら、その意識を変えていくにはどうすれば良いのでしょうか。
色々なやり方があると思います。
まずは自分にできることから。

通販にも問題はありますが、
選択肢を増やすべく、ぐりちょのオンラインショップ情報の拡充を頑張ります。
(みかみ)

注1:「ぐりちょ」ぐりちょ-Green & Ethical Choices-環境市民が事務局を務める、「消費から持続可能な社会をつくる市民ネットワーク」が運営するインターネットサイト。持続可能な消費を支援する情報が満載です。