サイクリング中のおやつに和菓子はいかが?(御菓子処 嶋屋) | 認定NPO法人 環境市民

サイクリング中のおやつに和菓子はいかが?(御菓子処 嶋屋)

日本初の本格的な自転車向け地図として注目された「京都自転車マップ」(2004年刊)。
2016年から18年に、三訂版となる「ちずたび 京都と出会う自転車BOOK」を制作しました。
2017年春に「ちずたび 京都と出会う自転車BOOK市内版」を上梓し、2018年春「郊外版」あらため「ちずたび 京都を走る自転車BOOKロングライド版」が出版となりました!
京都が大好き、自転車が大好きなあなた、ぜひお手に取ってご覧ください!!
【お問い合わせ:bicycle@kankyoshimin.org】

京都自転車BOOK郊外版に掲載するおすすめスポットとして、いちご大福で有名な、滋賀県は堅田の「御菓子処 嶋屋」さんに取材に行ってきました。
名物いちご大福は11月中旬〜4月中旬の限定販売なので、嶋屋さんのファンだという知人に事前にそれ以外のおいしいメニューを尋ねたところ、「どれもおいしいです」と回答がありました。期待をふくらませながら、住宅街にある本店へ。

御菓子処 嶋屋

取材に対応くださったのは2 代目店主の奥様。先代の奥様の実家がお餅屋さんで、このお店は先代が独立して昭和60 年(1985 年)に始められたのだそうです。
いちご大福(税込280円)は翌年12月から販売され、昭和64年から軌道に乗ったのだとか。
いちご大福
こちらのいちご大福は、とにかく大きくて立派なのです。いちごは3Lサイズの特定のもののみ使用されているとのことで、甘味だけでなくしっかりした酸味があり、味のバランスがすばらしい。すごく食べ応えがあるけれどしつこくなく、素直においしいと感じます。今年から小さいサイズの「おやついちご大福」セットも販売され、自宅用にと好評だそうです。

バナナとくるみの大福
しかし、いちご大福は冬季限定販売。そこで、通年販売のもう一つの看板商品は、なんと「バナナとくるみの大福」(160円)。不思議な組み合わせに感じますが、食べれば納得。お餅と合うように、酸味が強く甘味の弱い品種のバナナが採用され、くるみの歯ごたえと香りがアクセントになっています。ただ、年配の女性は食わず嫌いで敬遠されているようで、男性や若い女性に人気のメニューとのこと。

大福5種
他にも、多彩な季節の大福があります。梅、柚子、栗、豆、よもぎが、それぞれの旬に登場。取材した日は柚子、栗、豆の3種が楽しめました。どれも素材の香りがよく、餅とあんと具のハーモニーが、ここしかないというところで決まっていると感じます。実際、素材をどれも殺さず、どれもが主張しすぎずというような、バランスのとれた味わいを探求されているのだそうです。

嶋屋さんの理念は、古来の伝承菓子(おはぎや月見団子等)を大切にしながら、和菓子を、穀物・豆・果物を用いた自然食品とみなし、心にも身体にもやさしく安全な旬のお菓子を作ること。
強い印象よりも、食べたあとに「おいしい」という記憶だけがふわっと残るようなお菓子がいいと。
疲れたときや、やさしい味がほしいとき、あれが食べたいな、とふと思い出してもらえる、体にやさしいお菓子をつくりたい。自分自身が、食べておいしい、体においしいものを食べ歩きたいと思うから、そういう品を置きたいと言われました。
素材にももちろんこだわりがあり、糯米は滋賀県産の羽二重糯。その他も基本は国産の原料を使っているそうです。
なるほど、おいしいものにはやはり理由があるのだなと深く納得。本当においしいものというのは体にいいものなのだという確信に基づいたお菓子づくりの姿勢に、なんだかうれしくなりました。近くに住んでいたなら通い詰めたいお店です。

いちご大福の季節はお客さんが特に多いということで、この日も取材中に何人もが訪れられました。
だからといって驕るわけでもなく、昔からの良いものを淡々と次代に伝えていきたいというまじめな姿勢を感じました。

自分の経験として、ひどく疲れているときに洋菓子を食べると疲れが倍増すると感じるのですが、和菓子はそんなことはありません。エネルギー補給もできるし、サイクリング中のおやつにぴったりです。酸味のあるいちご大福やバナナとくるみの大福は、クエン酸効果で疲れも飛んで最高かも。
本店は販売のみですが、浮御堂支店は喫茶も楽しめます。びわ湖にアクセスされた際には、ぜひお立ち寄りください。

御菓子処 嶋屋 本店(販売)
・電話番号 077-573-4620
・住所 滋賀県大津市本堅田5丁目6-54
・営業時間 8:00〜18:00
・定休日 月曜日

御菓子処 嶋屋 浮御堂前支店(喫茶・販売)
・電話番号 077-574-3791
・住所 滋賀県大津市本堅田1丁目21-22
・営業時間 9:30〜17:00
・定休日    火曜日

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京都と出会う自転車BOOK制作プロジェクトチーム(京都自転車マップチーム)では、2018年春に出版するガイドブックを一緒につくるボランティアメンバーを募集しています。現在は校正や地図チェックを行うスタッフを募集中。

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