地球からのいただきもの | 認定NPO法人 環境市民

地球からのいただきもの

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

見る限りでは資源回収場所に出ているのは
フッ素樹脂加工のフライパンや鍋が多いようです。
これらはどれくらいで傷みが出てくるのでしょうか。

最近は、驚くほど安価なフッ素樹脂加工のフライパンや鍋が
スーパーや生活用品販売店に並んでいます。
少し使って汚れたり、傷んだりしてきたら、
すぐに取り換えてしまえるくらいの値段です。
これでは、貴重な資源を短い期間で廃棄してしまっている
という意識が薄くなるかもしれません。
フッ素樹脂加工は、高温で空焚きするなど
使い方を誤ると有害ガスなどの発生も心配です。

私は鉄のフライパンを30年使っていますが、
長く使えば使うほど油がしっかり馴染み焦げ付きもほとんどありません。
傷むどころか味わいと愛着が増してきて生涯手放すことはないだろうと思います。
重さは確かにありますが、高温で野菜などシャキシャキに炒めることができますし、
調理で鉄分も摂ることができます。

使い終わったらお湯でさっと洗って、乾かすだけで手入れも簡単です。
洗剤は使わず、裂いた竹を束にしたササラを使えば
焦げた部分も簡単にこそげ落とすことができます。

フライパンや鍋も地球の資源を使っています。
地球からのいただきものであることを忘れず、
大切に長く使っていけるものを選びたいものです。

参考:神奈川県 くらし中の商品情報
フッ素樹脂加工したフライパンのテスト

さて、13日、政府が福島第一原発の
ALPS(多核種除去設備)処理汚染水の海洋放出を決定しました。
海洋放出ありきですすめてきた議論は、
一般の地元住民が置き去りにされている状態であり、
全国民的議論にもなっていないことは大きな問題です。
そして、この先も増え続ける汚染水問題の根本的問題の
解決にもなっていないことを忘れてはいけません。

去年の10月に掲載したコラム
下記からご覧ください。
海を汚さないで! 監視の声を届けよう

<執筆者紹介>
ペンネーム:イバラノカンザシ
ドリトル先生に憧れ、海の中の生きものといつか話ができることを夢見て世界の海に潜り続けています。
最近、海の中にいると一瞬エラ呼吸できそうな気分になります。