かしこい買い物? | 認定NPO法人 環境市民

かしこい買い物?

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

あるサービスを利用するために、複数の業者から見積もりを
とってみました。
専用サイトから一括で4社に申し込みができたので、「送信」
ボタンを押して、ほっと一息、つくかつかぬかのうちに、
最初の業者から電話。
電話を置いたとたんに、次の業者から電話。終わってから
メールを開けば、4社すべてからすでに返信あり。
うち1社は概算見積もりがもう書かれていました。

そこからが大変で、すぐに1社目がやってきて、具体的な
見積もりと相談を。破格の値段を提示され、今すぐ決めてと
言われましたが、まだ最初なので決めきれず、見積書だけ
置いて帰ってもらいました。
2社目がやってきて、やはり即決は無理だと言ったのですが、
熱意に根負けして、この金額なら決めてもいいと、無理な
数字を挙げてみたところ、それより安い額を提示されて、
契約することになりました。

うちの経済だけで見ると、とても上手な買い物をしたという
ことになるのでしょうが、これでよかったのでしょうか。
競争させて値段をがんがん下げさせたいとか、安く買いたたき
たいわけではなかったのに、結果としてそういうことになって
しまいました。
「えっ、A社さんはXX円ですか。ではうちはXX円で!」
「B社さん、そこまでがんばりますか。では、うちはXX円で
どうでしょう!」

武家の血を継ぐ亡母は、お金のことでごちゃごちゃ言うのが
嫌いでした。ふたこと目にはお金にはきれいでいろと言われ
育ったので、母の教えに背いた気がしてなりません。

少しでも安いものを求めることで、社会に悪循環の種を
蒔いてしまったのではないか。
出費が抑えられた反面、グリーンコンシューマーとして
よくないことをしたのではと、うしろめたい気持ちが
残ったのでした。
(げの字)