サルと人と | 認定NPO法人 環境市民

サルと人と

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

うちの畑にサルが出るようになってしまいました。

最初に1匹のサルを見たのが1月10日。
その日は人参が少し抜かれました。
1月23日、大根畑が荒らされ、種を採ろうと思っていた
大きいものが引っこ抜かれました。
1月28日、大根と人参とねぎがめっちゃめちゃにやられました。
ご近所の方の話によると、前日に100匹の群れが来ていたとか。
それからというもの、畑に出てはがっかりして、
サルの食い残しを拾って帰る日々です。
日増しにひどくなるので、もうこりゃだめだと思って、
昨日は残っていた大根と人参をすべて引いてしまいましたが、
すでにつまようじのような小さいものしかほとんど残って
いませんでした。
うわさに聞いていたように、サルの食べ方はお行儀が悪い。
引っこ抜かれた大根は、首の青い部分だけちょこっと
かじられて、残りはそこらに放ってあります。
種を蒔いた私はというと、収穫する際には目一杯の感謝を込めて
「ありがとう、あなたのいのちをいただきます」と唱えて引き、
葉っぱから根っこまで少しの無駄も出ないように、大事に大事に
いただいているというのに。お前たちのその敬意のなさはなんだ!
と怒鳴りつけたくなります。
さてこれからどうしたものか。
サルにえさ場として目をつけられた以上、この場所で自給用の
畑作を続けることは難しい。この先に実ってくる玉ねぎも豆も
芋もかぼちゃも何もかもすべて、サルに盗られるのかと思うと
何もする気になれません。
サルを皆殺しにしてやりたいような気にすらとらわれながら
ネットを見ていると、福島県のサルが内部被爆をしているという
ニュースが目に入ってショックを受けました。
ちがうちがう、私の望んでいることはそんなことじゃない、
そんなことではー!
サルと人のよい関係とは、どんなものなのでしょうか。
きれいごととは違う、よい関係について、考え続けています。
(げの字)