自然のペースでゆっくりと!? | 認定NPO法人 環境市民

自然のペースでゆっくりと!?

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

自然に合わせたペースでスローに生きる、なんてことを

聞くことがありますが、実際やってみるととんでもない。
野良仕事をしていると、自然のスピードの速さに驚きます。
啓蟄が過ぎたあたりから歯車がぐるぐる回り始めたと
感じていましたが、梅雨に入るといっそう速い。
草の丈は朝と夕方でもちがっています。草刈りなんて
いくらやっても追いつきません。
この3月まではサラリーマンの生活で、私にとって農作業は
ひと息つけるやすらぎの時間でした。田畑に出ると、つい
何もせずに緑の中でぼんやりのんびりと過ごしてしまうことが
多かったのですが、今は田畑専門。これまでと見る目が変わり、
自然のペースにあわせ大忙しで動き回らないといけないことが
わかってきました。
しかし私は、生まれついてののろま人間。幼い頃より母親から
のろいとろいぐずいと罵られ続けてきたけど改善することが
できなかったというのに、作物や草に追い立てられるように
せわしく動くことが求められる毎日。
自分でやってみるとあらためて、お百姓さんの能力の高さに
舌を巻きます。何でもできる上にすごいスピードなんですから。
このスピード感の中になんとか楽しみを見つけられるように、
今のところはとにかく必死で、追い越された季節に追いつこう
と、忙しいスローライフを過ごしています。
(げの字)