人と動物が共に生きる社会 | 認定NPO法人 環境市民

人と動物が共に生きる社会

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

今年も、色んな動物の話題がありました。コウノトリの事をよく書いていた私ですが、最後もやっぱりコウノトリです。

1971年に絶滅したコウノトリを、
再び復活させる試みである放鳥は、
豊岡市で2015年に始められました。
それから10年目の今年、
野田市や越前市、
そして遠く韓国でも放鳥が行われました。
11月の末には東京で、
放鳥した地域の方々を交えて、
シンポジウムが行なわれました。
韓国では、もしかしたら、北朝鮮との、
国交の再開にコウノトリがなるかも、
いや、そうしたいという、希望も。
実はその前に、韓国で放鳥されたコウノトリが、
沖縄に飛んで来ているという、
明るい話題があったのです。
希望を持って終わったシンポジウムでしたが、
年末近くなって悲しい話が飛び込んできました。
せっかく韓国から飛んできたコウノトリ、
しばらく行方不明になっていました。
背中に付いてる探知機の電波は、
途絶えたままでした。
沖永良部の空港で、飛行機の着陸に巻き込まれ、
その後死に、コウノトリと気づかないまま、
焼却されてしまいました。
足環も探知機も付いている鳥を、
確認もせずに焼いてしまうなんてと思いますが、
関心が無ければ、そんな認識なのだという、
そんなことに気づかされる出来事でした。
実は野田市で放鳥された三羽の内、
一羽も電柱にぶつかって亡くなりました。
人と野生の動物が、
共に暮らして行こうと思えば、
やはり色んな問題が起こります。
そういうことをひとつひとつ、
解決していかなければいけないな、
当たり前だけと思います。
豊岡市でいつも言われること、
「コウノトリも人も幸せに」
そんな社会になって欲しいと思います。(ち)