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欧州に広がる脱使い捨てプラスチックと「リフィル」革命

カテゴリ:地球1個分のくらしに向けて|更新日:2018年8月9日

世界の人口増加、経済成長とともに、地球から取り出される資源もますます増加しています。
そこで、より少ない資源で、より豊かなくらしを送ることのできる社会に向けた様々な取り組みが始まっています。
環境市民の理事兼研究員の瀬口亮子が、国内外の動向や調査・活動の最新レポートをお届けします。

 欧州では、使い捨てプラスチック削減の取り組みが急速に進んでいます。その背景には、海ごみ問題の深刻化がクロースアップされていますが、合わせて地球温暖化対策の柱の一つに廃棄物の発生抑制を位置づけていること、「サーキュラーエコノミー(循環経済)」を新たな経済戦略として掲げていること、そして、国連の持続可能な開発目標(SDGs)に「持続可能な消費と生産」のゴールが設定されていることなどが挙げられます。さらに、昨夏、中国が廃プラスチック等を年末から輸入禁止にすることを発表したことで拍車がかかっています。

水Do!ネットワークでは、昨年9月にイギリスとフランスで現地調査を行いました。その中でペットボトルの削減に関する取り組みをご紹介します。

  イギリス西部のブリストルでは、2015年に市が欧州グリーン首都に選定され、そのプロジェクトの一環として市民団体City to Seaが開始した「リフィル(Refill)」が広がっています。海ごみの中でも目立つアイテムのひとつ、ペットボトルに焦点を当て、その削減のために、街中にたくさんのリフィル(給水)スポットを増やそうという活動で、カフェ等の店舗が水筒を持ってきた人に無料で給水するサービスを提供し、水道局の協力で新しくリフィルしやすい水飲み場もできました。これらのリフィルスポットはアプリで探すことができ、利用するとポイントを獲得したりSNSでコミュンケーションができる楽しいしくみです。市内の登録店舗は300を越え、今ではイギリス国内ばかりか他の欧州の都市にも広がっています。

また、ロンドンでは、ロンドン動物園を運営するロンドン動物学協会が2016年に開始したキャンペーン「One Less」が大きく展開しています。海のプラスチックごみ問題への影響を訴えるため、まず大手デパートのセルフリッジとパートナーシップを組み、ペットボトル入り飲料水の販売をやめることを宣言、動物園でも販売をやめて給水できるスポットを設置しました。さらに多くの事業者、大学、コミュニティ等とともに、「リフィル革命」のイニシアティブを展開、ロンドン市や国連にもロビーイングを行いました。ロンドン市の環境委員会の意向とも合致し、ペットボトル削減のための様々な対策が市政に盛り込まれました。そして、この夏には市長とOne Lessの共同プロジェクトで市内20か所に新たな給水のできる水飲み場が設置されることになり、設置希望箇所を公募しています。

また、パリ市水道公社はすでに市内1,200か所に水飲み場を設置しています。観光客が多いセーヌ河畔や市庁舎前広場をはじめ、歴史的なものから、最近設置されたデザイン性の高いものまで様々です。中には、炭酸水の出る水飲み場もあり、2018年も市民の要望に沿って40か所の新設を予定しています。これは貧困層にも安全で質の高い飲料水を提供するという考えに基づいており、「公共の福祉」とはこういうことではないかと気づかされます。

2月22日に東京で開催した「水Do!フォーラム2018 海ごみから考える脱使い捨てと水のエシカル消費」では、ロンドン動物学協会のフィオナ・シュウェリンさんをお招きしてOne Lessキャンペーンについて講演いただくとともに、日本のステークホルダーとともに、海ごみ問題解決に向けた連携を議論しました。フォーラムの概要報告は水Do!のウェブサイトでご覧いただけます。

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