子どもはどこへ行った!? | 認定NPO法人 環境市民

子どもはどこへ行った!?

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

午前中の涼しいうちに子どもを公園に連れていっては
木陰の涼しさ、土の冷却力に癒され、驚いています。

でも最近気づいたことがあります。
30℃を越えるぐらいの気温になると、公園にくる子どもが
ぐんと減るんです。
一体どこへ?

いたいた!
どこにって?
ショッピングモールです。
先週末、冷やかし半分で行ったショッピングモール。
そこには元気いっぱいの子どもたちであふれていました。

モールはまるで街のよう。
通りの両側にはさまざまなお店が立ち並び、まるで街路樹のような
観葉植物も置かれています。
違うのは…暑くない。
そりゃそうです。
建物の中ですからね。
暑さや湿気は無縁。
蚊に食われることもないし。
汗臭くもならない(笑)。

でもこれでほんとにいいのかしら。
クーラーの効いた部屋からこれまたクーラーの効いた車に乗り、
クーラーの効いたモールで一日を過ごし……

お店のドアの向こうでは、どんなことが起きているのか知らないまま。
今日は涼しいとか暑いとか、
日が傾くと変わる気温や風の変化とか
木陰の涼しさとか、暑さの中、手や顔を洗ったときの水の気持ち良さとか
ましてや環境問題とかエネルギー問題とか
そんなことこんなことには気持ちが向かないまま。
知らないまま。

こんな環境で過ごした子どもたちが大人になったら、
一体どんな未来になっちゃうんだろう。

巨大なショッピングモールを冷やしているエアコンの消費電力やら
室外機から出る温風を想像して頭がクラクラしながら、
休日の家族連れで賑わうショッピングモールを後にしたのでした。

(ま)