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海を汚さないで! 監視の声を届けよう

カテゴリ:電子かわら版コラム|更新日:2020年10月28日

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

東京電力福島第一原発の事故から10年目。
冷却水や地下水が溶け落ちた核燃料に触れて生じる「放射能汚染水」は、
今も毎日発生し、そこから放射能除去の措置を行った「処理済み汚染水」が
保管タンク内にたまり続けています。


日本政府はこの処理済み汚染水を処分するため、
海洋放出することを今月内に決定する方針でいることが報道されていましたが、
国民の理解を得られないと、このほど結論を先送りしました。


汚染水の海洋放出には漁業者をはじめとする農林水産業者からの反対が強く、
今春に行ったパブリックコメントでも不安を唱える声が市民から多く寄せられました。


しかし保管のためのタンクはあと2年で満杯になり、
海洋放出には準備に2年かかることから、海洋放出を今決定するしかないというストーリーで、
政府としてはこれまで周到に準備を進めてきました。


この処理済み汚染水に含まれる放射性物質はトリチウムのみという説明を
経産省は2018年までしてきましたが、実際にはヨウ素129、ストロンチウム90、
ルテニウム106などの放射性物質も国の基準を超えて残留していることが
メディアのスクープで発覚しました。
海洋放出の際には再処理を行うと東電は言いますが、
それによりどの程度の放射性物質が除去できるのかは未知数です。


海に放射能汚染水を流すことは、国連海洋法条約とロンドン条約で禁止されている行為です。
原発事故により多量の放射性物質が海に流れ出たことで、
日本は国際社会から強く非難されました。
この上、意図的に汚染水を放出するとなれば、
条約違反の批判に厳しくさらされることは必至です。


海洋放出以外にも、
タンクでの長期保管や固化処理をするという提案が市民側から出されていますが、
政府がそれらを真剣に検討する姿勢は見られていません。
海洋放出を唯一の選択肢としているのは、処理費用を安く上げたいからでしょう。


今は処理方法の結論は先送りされましたが、市民がしっかり監視をしなければ、
海洋放出をごり押ししてくるのは間違いありません。
日本のマスメディアでの扱いは小さくても、国際社会は注目しています。
目を離さずに継続して見守り、声を上げましょう。
署名も集められています。
(げの字)


●参考
グリーンピースジャパン 署名「放射能汚染水を海に流さないで」
FoE Japan「処理汚染水、処分方法決定の前に必要な4つのこと」
日刊ゲンダイ「性急すぎる菅政権 福島原発処理水『海洋放出』決定の大罪」


<執筆者紹介>
ペンネーム:げの字
環境市民の設立3年目からの会員で、かつて事務局スタッフとして広報や環境教育を担当。
プロジェクト運営支援などで(スポーツバイクで)駆け回る日々を過ごす。ベジ料理と家庭菜園が趣味。
 

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