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節度あって心が満たされる暮らしを考えるには

カテゴリ:電子かわら版コラム|更新日:2021年7月14日

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

近年、世界中で環境産業への関心が高まっていますが、
現在の生活水準を維持しつつ2050年までに
世界の温室効果ガス排出量を実質ゼロにするとしたら、
非現実的と言えるレベルの技術革新が必要です。
したがって、温室効果ガス排出量の削減を
環境産業の発展だけに頼り過ぎるのはリスクが大きすぎる、
と私は考えます。


また、再生可能エネルギーの需給を高度に制御したり、
二酸化炭素を原料として燃料を製造する未来は、
大量生産・大量消費という社会の在り方を変えるのかどうか
わからないのですが、人にやさしいのでしょうか。
環境産業の発展が作り出す未来をリアルに想像できない私は、
取り残された気持ちでいます。


話は変わりますが、行動経済学者のダン・アリエリーは、
著書の中で、全米退職者協会が複数の弁護士に対し、
困窮している退職者の相談を依頼した事例を紹介しています。
それによると、1時間当たり30ドル程度の低価格で依頼したところ
弁護士たちは断ったそうですが、
無報酬で依頼したところ圧倒的多数の弁護士が引き受けたそうです。
この結果について、「お金の話抜きで頼まれると、
弁護士たちは市場規範ではなく社会規範を適用し、
進んで自分の時間を割く気になった。」と彼は説明しています。


この事例を参考にすれば、
温室効果ガス排出量を十分に削減するためには、
節度を持って物やエネルギーを使いながらも心が満たされる暮らし方、
すなわち新たな社会規範をしっかり作ることも重要だと言えるでしょう。


そうするためには、農業や漁業を体験したり
伝統文化に携わってみることでアイデアが湧きやすくなると思います。
なぜなら、大量生産・大量消費とは別体系のこうした営みには、
人々がつながりを重んじつつ環境と折り合いをつけてきた実績があり、
学ぶべきことがある、と容易に想像されるからです。
なお、つながりを重んじることについては、
コロナ禍で明らかになったように、
私たちの心の健康を支える点からも評価されるべきでしょう。


そんなことを、田植えで日焼けした腕を見て考えました。
(くらげ)


<執筆者紹介>
ペンネーム:くらげ
小さい頃から、曲線に心惹かれています。
海も空も曲線が美しい。
曲線が持つ無限のバリエーションはすばらしく、
変化する様子は見飽きません。
曲線への興味を通じて、気候について勉強したような気がします。
いつまでも、きれいな曲線を残したい。

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