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環境は人権、鈍くなりすぎてない?

カテゴリ:電子かわら版コラム|更新日:2021年10月27日

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

持続可能な環境で暮らす権利を基本的人権と認めるという
国連人権理事会のこの度の決議は、
環境に関する人権を国連の会議で初めて認めた画期的なものでした。
43ヵ国が賛成し、反対はなし、
日本、ロシア、中国、インドの4ヵ国が棄権したということですが、
これはけっこう恥ずかしい顔ぶれじゃないでしょうか。


棄権の理由について外務省は、「環境権は国際人権法において確立した権利ではなく、
対象がクリーン、健康的、持続可能と広範囲にわたり定義が曖昧なことから棄権した」
とメディアの取材に語ったそうです。


暮らしている環境が安全であること、クリーンであること、健康的であること、
持続可能であることは、生存権に関わる当然の私たちの権利であるように感じます。
健康で文化的な最低限度の生活を保障する憲法25条に照らしても
自明なのではと首をかしげるところ。


実は、国連人権理事会の普遍的・定期的審査で、
日本はこれまで死刑の廃止やメディアの独立性の保障、被疑者の長期勾留の廃止など、
34の勧告を拒否しています。
だけどこれは日本政府がトンチンカンというよりも、
日本人の人権意識が全体的に低いからではないかという気がしています。


子どもには理不尽な校則で髪色や着衣などを厳しく規制。
滞在資格を失った外国人の入国管理施設での長期拘留や拷問的扱い。
戦争や公害の被害者に対する非認定と切り捨て。
ホームレス状態の人々の公共空間からの追い出し、
公共サービスからの実質的排除、などなど。
あちらこちらで見られる人権侵害は、世論の盛り上がりにも欠け、
多くが放置されています。
私たち日本人は、自分たちの人権が大切にされないことに慣れすぎて
鈍くなっているのではないでしょうか。


今回の国連人権理事会決議の棄権は、
マスコミでは毎日新聞が報じた他はほとんどニュースにならなかったようです。
外務省のWebサイトに日本語訳もありません。
しかし、認めようと認めなかろうと、環境問題、
とりわけ年々猛威を増す気候変動による脅威は、
私たちの生存権を侵害するものであることに疑いはないでしょう。
市民から声を上げて、権利の享受を日本政府に認めさせることで、
気候変動や環境破壊に歯止めをかけていかなければと感じました。
(げの字)


<参考> ※外部サイト
【国際】国連人権理事会、持続可能な環境への権利を「人権」と決議。日中印ロのみ棄権(Sustainable Japan)
こんなにある、国連から勧告を受けた日本の人権問題
(サステナブル・ビジネス・マガジン alterna)


<執筆者紹介>
ペンネーム:げの字
環境市民の設立3年目からの会員で、かつて事務局スタッフとして広報や環境教育を担当。
プロジェクト運営支援などで(スポーツバイクで)駆け回る日々を過ごす。
ベジ料理と家庭菜園が趣味。

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