京大原子炉実験所の小出さんから | 認定NPO法人 環境市民

京大原子炉実験所の小出さんから

このコーナーでは環境市民の事務局スタッフを中心に、今すすめているプロジェクトのナマ情報や、スタッフならではの思いや気づきをお伝えします。

京大原子炉実験所の小出裕章先生からのお知らせを転送します。

★情報をみる際の注意★

1)新しい情報でご確認ください
この情報は3月12日時点の情報です。状況は刻々と変わっていますので新しい情報をみてご判断ください。この後にも先生からコメントがだされています。(こちら)ただし、このページは引用された方が、出典不明になるとよくないので残しています。

2)冷静な判断と行動をお願いいたします
わたしたちも、少しでも状況がよくなっているのですが、原発事故による影響は刻々と深刻化しています。少しでも被災地での影響が緩和することを願って、専門家の情報を発信しています。被災された方にとって受け止めることが厳しい内容かもしれませんが、どうか冷静に、周りの方々と協力しながら対応をお願いします。


皆様

福島原発は破局的事故に向かって進んでいます。
冷却機能を何とか回復して欲しいと願ってきましたが、できないままここまで来てしまいました。
現状を見ると打てる手はもうないように見えます。
後は炉心溶融が進行するはずと思います。
それにしたがって放射能が環境に出てくると思います。
その場合、放射能は風に乗って流れます。
西向きの風であれば、放射能は太平洋に流れますので、日本としては幸いでしょう。
でも、風が北から吹けば東京が、南から拭けば仙台方面が汚染されます。

今後、気象条件の情報を注意深く収集し、風下に入らないようにすることがなによりも大切です。
周辺のお住まいの方々は、避難できる覚悟を決め、情報を集めてください。

2011/3/12 小出 裕章