グリーン連合発足! 6/5(金) | 認定NPO法人 環境市民

グリーン連合発足! 6/5(金)

6月5日、環境の日に、全国65の環境NGOが参加する、グリーン連合が発足しました!

市民環境団体の力を結集しようと「グリーン連合」の設立総会と設立記念シンポジウムが6月5日東京の衆議院第二議員会館で開かれ、総会には65団体、シンポジウムには約140人が参加しました。

「3.11以降、後退を続ける日本の環境行政を立ち直らせるためには、経団連に対抗しうる市民環境団体の結集が必要」という環境文明21の呼びかけに応える形で、昨年の秋から準備会が環境市民も参加してスタート。規約案は環境市民の杦本育生代表理事を中心に作業が進められました。

総会では設立の経緯と趣旨説明の後、参加者が設立を承認。藤村コノヱさん(環境文明21共同代表)が設立を宣言しました。藤村さん、中下裕子さん(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議事務局長)そして、杦本がグリーン連合の共同代表、古瀬繁範さん(地球と未来の環境基金理事長)が事務局長です。

グリーン連合の当面の活動は、市民版環境白書(環境緑書)の発行、環境省や国会議員、記者との意見交換会の開催、参加団体がお互いを知る交流会の開催(関西でも)で、今後はNPO・NGOのパワーアップ支援や環境政策への提言なども行っていく予定です。

シンポジウムでは大久保規子大阪大学教授の基調講演「環境立国への道~なぜグリーン連合が必要なのか」の後、8人の国会議員から挨拶を受け、一部の議員とは意見交換も行いました。この中で、グリーン連合の受け皿となる議員連盟設立の話も早速出ていました。

詳しくはグリーン連合のブログFacebookをご覧ください。

(参加議員)水野賢一(参院・無所属)、初鹿明博(衆院・維新の党)、島津幸広(衆院・共産党)、田島一成(衆院・民主党)、福島瑞穂(参院・社民党)、福山哲郎(参院・民主党)、若松謙維(参院・公明党)、松沢成文(参院・次世代の党)

グリーン連合設立趣旨書

1.設立の趣旨
「かけがえのない地球」をキャッチフレーズに環境問題についての初めての世界的会合「国連人間環境会議」が開催されてから43年、人類社会の持続的な発展に道筋をつけることを意図した「地球サミット」から23年が経過します。
その間、世界においても、我が国においても、顕在化する環境問題の解決に向けて様々な対策がとられてきました。こうした国際的な動きや健全な市民社会の形成を支援するNPO法の制定もあり、私たち市民の間でも、地域での環境保全活動、国や地球レベルでの環境政策に対する提言活動など様々な活動を展開する環境NPO/NGOが数多く誕生し、行政や企業とは異なる立場と専門性を活かした多様な活動により、問題解決のために努力しているところです。
しかし、地球温暖化に伴う気候変動の激化は世界中に大きな被害をもたらし、第6の絶滅の時代とされるほどの生物多様性の喪失が続き、様々な化学物質による汚染が広がるなど、私たち人間の生命や社会・経済活動の基盤である環境の悪化はとどまるところを知りません。さらに、福島第一原子力発電所の過酷事故は、エネルギー転換の必要性だけでなく、私たちの文明の「豊かさ」に対する根源的な疑問を、日本のみならず全世界へ投げかけました。このままでは人類社会の存続さえも危ぶまれる危機的状況にあります。
周知のとおり、これらの問題は、地球の有限性を認識することなく経済の規模の拡大を追い求めてきたこれまでの価値観や暮らし方、技術、社会経済システムに起因します。そのため、問題の解決に向けては、科学的根拠に基づく倫理的で政治的な判断と人間の叡智に基づく、大きな社会変革を伴う根源的な取組が不可欠です。
しかし残念ながら、国内においては、根源的な政策転換は遅々として進まず、持続可能性をないがしろにした目先の経済重視の政策が優先され続けています。
私たち人類に残された時間は僅かしかありません。
この状況を憂い、様々な環境問題を克服し、全ての生命と人間活動の基盤である「環境」を基軸とした民主的で公正な持続可能な社会を構築するために、私たち環境NGO/NPOは、各組織の個別の使命や目的を超えて、現世代そして次世代の利益の為に、互いにつながり結集して、強く社会に働きかけていくことが極めて重要であるとの認識に至りました。
私たちは、日本各地で、様々な環境活動に携わる多くの仲間とつながり、これまで積み重ねてきて経験と英知を結集し、危機的状況にある地球環境を保全し持続可能で豊かな社会構築に向けた大きなうねりを日本社会に巻き起こすために、日本市民環境団体連合会(仮称)(通称「グリーン連合」)を設立いたします。
呼びかけ人(順不同/2015.2月末現在)
加藤三郎・藤村コノヱ(環境文明21共同代表)、杦本育生(環境市民代表)、中下裕子(ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議事務局長)、古瀬繁範(地球と未来の環境基金理事長)、藤井絢子(菜の花プロジェクトネットワーク代表)、桃井貴子(気候ネットワーク東京事務所長)、伴英幸(原子力資料情報室共同代表)、草野竹史(ezorock(エゾロック)代表理事)、後藤敏彦(サステナビリティ日本フォーラム代表理事)、田中ひとみ(つくば環境フォーラム代表)、山崎求博(足元から地球温暖化を考える市民ネットえどがわ副代表理事)、大久保規子(オーフスネット)、山岡義典(市民社会創造ファンド代表理事)、永田秀和(中部リサイクル運動市民の会代表)、太田航平(地域環境デザイン研究所ecotone代表理事)、飯田哲也(環境エネルギー政策研究所代表)、宮北隆志(環境ネットワークくまもと代表)、佐藤潤一(グリーンピースジャパン事務局長)、中井八千代(容器包装の3Rを進める全国ネットワーク副運営委員長)、中島大(全国小水力利用推進協議会事務局長)、古我知浩(沖縄リサイクル運動市民の会代表)、三柴淳一(FoE Japan事務局長)、柏木実(ラムサール・ネットワーク日本共同代表)、長谷川公一(みやぎ・環境とくらし・ネットワーク理事長)、山本耕平(雨水市民の会理事長