1.3 IPCCの予測と温暖化の影響 | 認定NPO法人 環境市民

1.3 IPCCの予測と温暖化の影響

文:杦本 育生

地球温暖化問題については、従来は地球温暖化そのものがあるのかどうかという議論もかなりなされていたが、IPCCが2回にわたって出した評価報告書により、人間活動の影響による地球温暖化が既に起こりつつあることが、確認されている。1995年2月に出された第2次評価報告書 1)によると今後の温暖化の予測は、中位のもので西暦2100年には地球平均気温で約2℃の上昇と約50cmの海面上昇、及び極端な高温等の気候変動の極端化が予測されている。また、その影響は広範囲にわたり生態系、食糧生産、水資源、疾病、経済活動など人類の生存にかかわるさまざまな要素に大きな影響を与える危険性が指摘されている。

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