青き星 碧い風 | 認定NPO法人 環境市民

青き星 碧い風

第1回 モルディビアンブルー

1984年、初めてのモルディブは、スリランカで一泊してから訪れた。飛行機がモルディブのフルレ島にある空港に近づいたとき、真っ青な海の中にぽつぽつと小さな島々が見えた。真っ青な海と書いたが、紺色ではない…続く

第2回 希望と将来像

希望は、「人徳」の中で他のものよりも格が高いという。その理由は希望をどのようなものとして考えるかによる。この格が高い希望とは、次のように説明されている。成し遂げる確率が…続く

第3回 動物たちの瞳

「寒い!」ケニアの朝、初めの感覚はこれだった。サファリ*に出る前、まだ夜が開け切れぬレストランではコーヒー、紅茶が供される。席の後ろには、かがり火のように炭が燃され寒さが和らげられている。…続く

第4回 変革の力に NGOに求められていること

不思議に感じないだろうか?
この10年ほど「ISO14001(環境マネジメントシステム)など企業の環境への取組みは、以前に較べれば格段に進んだ」「多くの種類の環境対応型商品が開発、販売されるようになった」…続く

第5回 地球の造形

一度は自分の眼で見てみたいと願っていた風景のひとつが今、目の前にある。マッターホルン、深い碧空(あおぞら)を背景に屹立しているその姿は、自然の創造力の大きさと美しさを見事に表している。標高3000メートルに立っても、…続く

第6回 格差社会からの脱却

「格差」という言葉がよく使われるようになった。格差が広がっているのかどうかが議論になり、「勝ち組」「負け組」という嫌な言葉も平気でマスメディアにのるようになっている。いま語られて…続く

第7回 熱帯雨林の心地よさ

汗が全身から湧いて出てくるようだ。顔からはポタポタと落ちる。こんなに汗をかいたのは、生まれて初めてではないだろうか。日本で北アルプスなどの山道を数時間登り続けたときも汗をたくさんかいたが、…続く

第8回 2枚の写真

新石垣空港の建設問題を通じて知り合った吉嶺全二さん(故人)は、沖縄の水中写真を長年にわたって撮ってきた方であった。と言っても社会的問題がその撮影動機としてあったのではない、むしろ海が好きで…続く

第9回 涸沢の秋

京都のイロハカエデの紅葉とは、全く異なる錦秋が広がっていた。真紅、朱色、黄金色、黄緑、緑に染まった潅木がパッチワークを描いて曲線的に大きく広がっている。ナナカマドの赤、ダケカンバの黄…続く

第10回 日本社会の根本的病理

最近、痛ましい事件が続いている。親殺し、子殺し、少年による理解不能な殺人、学校での児童の殺傷、イジメによる自殺、ホームレスの殺傷……。このような事件は、それを起こした加害者やその被害者だけの問題ではないことに、…続く

第11回 悠久のサンゴの海 白保

初めて石垣島東海岸にある白保の海を泳いだとき、そのサンゴの群体*の大きさに驚かさされた。訪れる前に専門家が北半球最大級と評価していたアオサンゴだけでなく、ハマサンゴ、コモンサンゴや、…続く

第12回 エコ活動はできることから……、でいいのか?

日本政府や各地の自治体の環境活動を呼びかけるパンフレットの中に、必ずと言っていいほど出てくるのが「できることから」行動しよう、始めよう、という呼びかけである。そして「テレビを見る時間を…続く

第13回 スイスアルプスの花

その風景は、まさに心の中に描いていたスイスアルプスの世界であった。垂直に近いアイガー北壁をバックに、目の前に360度広がるのは、花が咲き乱れる草原。たおやかに曲線を描く草原に、木々が深い緑が点々と…続く

第14回 サンゴの叫び

小学校であったのか、中学校であったのか、今となっては定かではないが、日本の最高気温を記録したのは山形だと習って驚いた記憶がある。なぜ東北地方で?と思い、フェーン現象ということも、…続く

第15回 太古の森にある湖 ニュージーランド南島モエラキ湖

湖にカヌーで漕ぎだす。太古の森に囲まれた水面はどこまでも静かである。晴れた日にはみえるサザンアルプスの山並も低くかかった雲で今日は見えないが、しっとりとした森の雰囲気にあってかえっていいのでは…続く

第16回 教育の本当の危機

大学では、学生たちの基礎学力が不足している、いやそれ以前に人間として大人になっていない、まるで中学生のようだ、という声が多くの教員から聞こえてくる。青年会議所は若手の経営者が…続く

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