東日本大震災 エネルギーの面から市民目線でコメント | 認定NPO法人 環境市民

東日本大震災 エネルギーの面から市民目線でコメント

このコーナーでは環境市民の事務局スタッフを中心に、今すすめているプロジェクトのナマ情報や、スタッフならではの思いや気づきをお伝えします。

自然エネルギー推進市民フォーラム(REPP)理事長の都筑(つづく)建さんからのメールを紹介します。

東日本大震災は一挙に「日本沈没」と表現される状況を示しています。人命救助を最優先させる時期ですが、エネルギーの面から市民目線でコメントします。

テレビ等で原発事故の報道され方に危惧されます。
「事故が起こったが、放射漏れは気にするものでない」などの表現でコメンテータやアナウンサーが話していますが、これまでの電力会社等の原発関係者の事故表現の仕方からかんがえて、実際は報道の10倍20倍の危険性が迫っていると判断すべきです。いくつかのポイントを指摘します。

1.中央制御室が1000倍の汚染状況ということは原子炉のシステムがコントロールされていない状況と読むべきで、重大です。

2.原発施設の入門口で通常の70倍ということはレントゲン被曝と比べると微量だとコメントしているが炉心周辺でなく施設の周辺の大気が70倍になったと読むべきです。

3.最悪の状況を考えて対処を考えることが必要です。

4.逃げることが必要です。3Kとか10Kでは間に合いません。チェルノブイリ原発事故では30K圏が強制退去です。

5.逃げるためには風下は避けることです。報道では10K圏の人達が避難したことを前提に圧力放出したとしているが、完全退避は終わっていないのにこのような表現を使うことは切羽詰まった状況と読めます。

6.フィルターで放射能が除去できるとしていますが鵜呑みにできません。放射能は簡単に除去できません。

R-DAN運動などを通して原発問題を追っかけてきたものとして、市民目線から見るとおかしいことがたくさんあります。メルトダウンが起こらないことを祈るだけです。