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川端(カバタ)に学ぶ 共有の心

カテゴリ:電子かわら版コラム|更新日:2022年9月14日

このコーナーでは、ウェブやメールマガジンの企画運営を行っている「電子かわら版チーム」メンバーのコラムを紹介しています。一緒に企画運営をしたいボランティアも随時募集中です。関心のある方は京都事務局まで。

比良山系に降った雪や雨水を源とする湧水に恵まれた針江地区。
現地に着いてみると、大小さまざまな水路が張り巡らされており、
水がとうとうと流れていました。透明度も高く、
見るからに気持ちよさそう。
早速手をつけてみると、冷たーい!
水は年中、約12~3度に保たれているんだそうです。


驚くことに各家庭でも湧水が湧いており、
その水を利用する川端(カバタ)という仕組みがあります。
大きさは様々ですが、1メートル四方ぐらいの囲みがあり、
そこで、お皿を洗ったり、野菜を洗ったりします。
少々汚れがついていても大丈夫。
川端で飼われている鯉が食べてくれるんだそうです。
(鯉がいない川端もあります)


各川端で湧水が湧いているとはいえ、水路の水を共有しているので、
次の人も気持ちよく使えるように汚しすぎないよう、
水の使い方には気を遣います。
使った水は水路を通って次の家へ。
最終的には琵琶湖へ流れこみます。


ガイドに方によると、この習慣から、
針江地区は地域の結束が他の地域と比べて強く、
介護や保育などの面でお互い助け合う傾向にあるそうです。
他者を思いやる気持ちが育まれるのも
川端は水を共有しているのが目に見えやすいからでしょう。


いうまでもありませんが、私たちは水だけではなく、
全ての自然を多くの人たちと共有しています。
ただ、現代の暮らしは、どこか遠くで生産され、
運ばれてきたモノに支えられることが多くなり、
自然を「共有」していることを実感することが
少なくなっているように思います。
このことが環境問題を引き起こす一因にもなっているのではないでしょうか。


川端ではちょうど、可憐な花で知られる
水草の梅花藻(バイカモ)の刈り取りも行われていました。
最近は焼却処分されているそうですが、
昔は乾燥して肥料として活用されていたとのこと。
ウクライナ侵攻による化学肥料の高騰が問題になっている昨今、
ぜひ昔の習慣を復活させてほしいなあと思いました。


針江地区でも水道を使う人も増えつつあるとか。
地域の人たちの感覚も変化するかもしれませんが、
川端には、サステナビリティを高めていくための叡智が
たくさん眠っていそうです。
ぜひ、今風にアップサイクルして
現代社会に発信してほしいなあと思いました。(ま)


<今週のコラムニスト>
ペンネーム:ま
地球のサステナビリティと共に、自身の体力のサステナビリティが気になる今日この頃。
好きな食べ物は塩豆大福。
 

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