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ファッションで難民、移民の方をサポート

カテゴリ:Sydney diary|更新日:2015年3月14日

コーディネーターの有川真理子です。12月からシドニーで、NGOのアドボカシーや持続可能な消費などをテーマに調査をしたり実際にいろんな経験をしたりしています。現地での暮らしや仕事を通して感じたこと思ったことを紹介していきます。お楽しみに!
(本事業は外務省主催 2014年度(第8回)NGO海外スタディ・プログラムを活用しています)

和風柄を活かしたショートジャケット。サテンのような滑らかな肌触り、黄色と水色の鮮やかなパターンが目をひくノースリーブ。パッチワークのような細かな布の切り替えがきれいなベビードレス。 

店の名前は「The Social Outfit」。洋服のタグを見ると「Ethically made」の文字が。
聞いてみるとNPOが運営するファッションストアでした。NPOがファッションストア? 面白そうなのでCEOのJackie Ruddockさん(以下ジャッキー、写真上から2つ目、左側)にインタビューしてみました。
 

The Social Outfitは難民や移民としてオーストラリアに来た若者を対象に、洋裁や販売の教育、研修、雇用機会を提供し、難民の人たちの豊かな創造性を広げることを目的として2014年にオープンしました。The Social Studioという姉妹組織がメルボルンにあり、連携しながら活動しています。そのため少し似た名前になっています。“Outfit”には、「洋服」という意味の他に「何かの目的のために一緒になったグループ」という意味もあり「ここで暮らす人々が楽しく、学ぶことを支援するために人々が集まる場でありたい」という思いが込められています。
 

The Social Outfitが誕生する背景になっているオーストラリアの難民や移民事情について少し伝えてみたいと思います。
オーストラリアでは毎年平均約13,000人の難民を受入れています※1。難民の所属(生まれた国)は上位から、イラク、アフガニスタン、ミャンマー、ブータン、コンゴの順。移民は、2013-2014年は約212,000人を受入れています。難民の60%は30歳以下、つまり若者が多く占めています。お店が位置するニューサウスウェルズ州は、オーストラリアの中でも、難民や人道的入国者の主要な目的地の一つで毎年約4,000人を受け入れています※2。
 
慣れない土地で暮らし、働いていくのは大変です。
限られた英語力、オーストラリアでの生活や就業経験がないこと、不安定な雇用条件、慣れない環境で仕事をやりとげなければいけないプレッシャー、職場での差別、社会的地位の降下……。
しかし問題ばかりではありません。「オーストラリアに新たにやってきた人たちは裁縫、仕立ての経験が豊かな人が多いのよ。特に若い人はファッションや何かを創造することに関心を持っている人が多い。洋裁と販売の経験を積めば、彼らの才能を他の人に示すことができ、自信にもつながる。雇用につながる可能性もある」とジャッキー。
 

 The Social Outfitでは職業技能学校であるSydney TAFE※3と協働で裁縫を学ぶ教育プログラムを提供しています。店の売り場の奥には机やミシンが、棚にはびっしりと布が並んでいました。現在、15人が裁縫を学んでおり、内6人はTAFEの衣類製造のための正式な研修をはじめています。同研修を修了した人は国家資格が得られます。
 
TAFEは、教壇があって先生が前に立っているような学校とは違い、実際に作業をしながら学べるので学ぶ人が先生にも質問しやすいのが魅力。英語やオーストラリアの文化、仕事習慣なども一緒に作業をしながら学ぶことができます。
「大学のようなところだと遠慮したり、不安に感じたりしがちな人もここであれば安心して学ぶことができる」とジャッキー。
 
 
 
 
 
最後にある布を見せてくれました。躍動感のある図柄(右側)。見ているとワクワクします。
「これはシリアレオネから来たYarrie Banguraさんという若い女性がアフリカの市場を描いたもの。彼女が描いた絵をThe Social Studioがデジタルプリントしたオリジナルな布なのよ。彼女のアートをファッションに取り入れて活かすためにみんなでがんばったの」
 
 
 
 
 
多様な才能がファッションや店の魅力づくりに活き、雇用をつくりだすだけではなく、オーストラリアに来た人たちが自信と誇りをもって暮らしていけるようサポートをしているThe Social Outfit。
 
「私たちの仕事は、技、そして多文化なオーストラリアスタイルを讃えることなのよ」というジャッキー。鮮やかな色合いの洋服たちがとても誇らしげに見えました。
 
 
 
※3 公的な職業技能学校。ビジネスや金融、観光、ホスピタリティ、建設関係など多岐に渡る。受講料は不要。修了するとその分野の資格が得られる。
 

Others 

 
Choiceというオーストラリアの消費者団体を紹介します。世界に数ある消費者団体の中でも私が(勝手に)好きなと消費者団体の一つです。特に、質の高いアドボカシー力とメディアの使いこなし方が魅力的です。 
 
「エシカルコンシューマー」という言葉が日本でも聞かれるようになってきました。「エシカル」には「倫理的な」「道徳上の」といった意味があります。市民が環境や人権、労働、動物の福祉、社会貢献などに配慮した製品やサービスを選択することによって、社会を変えていくことを目的として80年代に英国ではじまりました。
 
「量り売り」は容器包装ごみを減らすこともできるし、必要な分だけを購入できるので食べきれずにごみになってしまうという事態も避けられる……と環境市民でいつも伝えていますが、日本には「量り売り」があまりないのでこれを実感するのはなかなか難しいもの。今回は日々のご飯をつくるときに「量り売り」の便利さ、楽しさを実感しました。
 
オーストラリアの場所にもよりますがシドニーは日本と同じぐらいの硬度なので水道水を飲むことができます。おかげでお財布が助かりました。世界ではじめてペットボトル入りの水の販売を自主的に禁止した町、バンダヌーンを紹介します。
 
「ニューサウスウェールズ州は2017年7月に、飲料容器に対しデポジット制度を導入する」うれしいニュースが飛び込んできたのは2月21日のこと。 今回の導入を10年以上にわたってリードしてきたネットワークNGO"Boomerang aliance"にインタビューしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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